日本版映画「見えない目撃者」のあらすじや感想良いとこ取りの欲張りサスペンスで良作!?

サスペンス

女優吉岡里帆さん主演で話題の映画「見えない目撃者」

出典元:東映映画チャンネル

オリジナルは韓国で「ブラインド」と言うタイトルで公開され、その後中国と日本でも「見えない目撃者」としてリメイクされました。

今回は吉岡里帆さん主演で話題になった日本版について解説したいと思います。

この作品以外はまだ観てないんで今後比較なんかもしていければと思います。

監督:森 淳一

脚本:森 淳一・藤井 清美

キャスト

浜中 なつめ(吉岡 里帆)  国崎 春馬(高杉 真宙) 浜中 満代(松田 美由紀) 吉野 直樹(大倉 孝二)

日下部 翔(浅香 航大)  平山 隆(國村 隼)  木村 友一(田口 トモロヲ) ほか・・・

「見えない目撃者」あらすじ

事故で失明してしまった元警官、浜中なつめが高校生の国崎春馬と共に連続少女誘拐殺人犯に立ち向かう姿を描いた作品

派出所勤務が決まり順風満帆の浜中なつめは運転中に過失で事故を起こしてしまい同乗者の弟は死亡、自らも失明してしまう。

それから3年、盲導犬のパルに引かれ光の当たらない毎日を送るなつめは、親の愛情も煩わしく思えるくらいに、自分の殻に閉じこもり人生に希望を見い出せないでいた。

そんなある日、なつめは病院からの帰路で誘拐事件を目撃してしまいその事が後の運命を大きく変えて行く。

ほんの少しの時間差でその現場に居合わせたスケボー好きの高校生、国崎春馬もまたその1人だった。

なつめは警察に事件の事を掛け合うも相手にされず、もう1人の目撃者、春馬は事件の事はおろか、親や教師にも見放されスケボー以外の事には興味が無く目撃証言もいい加減であった。

目が見えないなつめの目撃証言より、実際に目で見た春馬の意見を信用した木村友一、吉野直樹の2人の刑事は

事件性は無いものとして1度はこの件を処分したが

ある1人の警官が「なつめは元同期の警官だった」と口にした事で木村の様子が一変する。

目が見えない事でなつめは洞察力が研ぎ澄まされていた上に元警官ということもあり木村、吉野も証言を認めざるを得なかった。

当初渋々だった春馬もなつめの熱意に押され徐々に捜査に協力的になって行く。

なつめの聞いた「レイサ」と言う被害者の名前だけを手掛かりに捜査は進む。

捜査の進展につれ春馬が命を狙われるなど危険に晒されながらも、新井文則と言う人物が走査線上に浮かび上がった。

木村と吉野は新井の元を訪ねると薬物過剰摂取で既に死んでいた。

更に裏手の土嚢の山から行方不明になっていた少女4人の惨殺死体が発見され、遂に殺人事件としての捜査が始まる。

少女達の遺体はそれぞれ耳、鼻、口、手が無惨に切り取られ、その犯行からも残忍で異常性のある犯人像が浮かび上がってくる。。

被害者の中には「レイサ」はいなく、新井も死んでいると言う事で事件は解決、レイカはこの件とは無関係とされそうになるなか、どうしても腑に落ちないなつめは遺体の切り取られた部位の意味について調べていた。

そして、遂にひとつの仮定に辿り着く。

それは、六根清浄を真似た儀式殺人を行っているというもので人間の欲の根源である、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、意識の6つを絶つことで正しい道に救済すると言うものである。

だとすると、あと2つの部位が残っており儀式は達成されていないことになる。

なつめの予想通り真犯人は犯行を続けていた。

木村刑事はなつめの推理をもとに過去の類似事件を探りある事件に辿り着く、当時の捜査関係者から有力な手掛かりを手に入れた木村。

一方なつめも被害者にある共通点がある事に気づく。

被害者は皆、家庭で親からの愛情が希薄で関心を持たれる事がなく家出をしても届出すら出されていなかった。

その共通点こそがこの事件の犯人を特定するカギであった。

捜査はいよいよクライマックスに突入する

連続少女誘拐殺人事件の結末は!?

「見えない目撃者」感想

ドラマやCMで大活躍の吉岡里帆さんの主演のサスペンススリラーと言うこともあり話題の今作ですが、

率直な感想はメチャクチャ面白かったです!

前半の目の見えない元警官と言う社会的に弱く信用もされないであろう立場の女性が

被害者の少女を助けたいと言う信念を持ち続け行動する事で、周囲を巻き込んで事件を解決していく様は観る者を共感させてくれるはずです。

そう思えるくらい視線の送り方など演技がリアルでした。

触れ込みはノンストップ・スリラーと言われてますが個人的にはミステリー・サスペンス・スリラーって雰囲気です。(どんなんだよ?って言われそう)

最初は普通の誘拐事件の解決だったのが、捜査が進むに連れて連続猟奇殺人へと発展し、犯人の残忍さや猟奇的な部分が明らかになっていきます。

犯人は後半まで分からないミステリー要素もあり(解る人はわかるかな)

犯人が分かってからは怒涛のスリラー展開で手に汗握って観ちゃいました。

いちばん印象的なのはやはり、目の見えないなつめを春馬がビデオ通話を駆使して犯人から逃がすシーンですね。

ハラハラドキドキしまくりでした(((;゚Д゚)))

エレベーターでなつめを庇って犯人に立ち向かう盲導犬のパルが刺されるシーンは動物好きにはショックかも。。(生きてるんでご心配なく)

この逃亡シーンで母親がバックに忍ばせておいた防犯スプレーに救われますが、

後ほどこう言ったアイテムに意味がある事が明らかになります。

ラストパートで犯人のアジトでのバトルがあるんですが、刑事が犯人に切られるシーンは顔をしかめるくらい痛みが伝わってきました。

また、死体の描写もリアルでエグいです。(苦手な人はキツいかも)

吉岡里帆さんの演技も良かったんですが、犯人役の役者さんも敢えて伏せておきますが、

無表情で人を殺める様はゾッとしました。

儀式殺人に思い入れはなく、ただ人が沢山死ぬのを見たいと言う動機が最後に明らかになるんですが、本当にそんな表情なんですよね~((((°А°”)))))))

最終的になつめが犯人に発砲するんですが、

足音を忍ばせて近づく犯人の足元に落ちてるなつめの弟の形見の「ティアベル」の音が救ってくれたから、犯人を撃つ事が出来た訳です。

これも母親が防犯スプレーのカバーに付けて置いてくれたもので煩わしくすら思っていた母親の愛情に救われてるんですよね。

目の見えない彼女は愛情も見えてなかったんですが、最後にこうして気づく事が出来た訳です。

この作品ひとつのテーマとして、子供への愛情が希薄な親と、煩わしくも深い愛情のある親を対比させることで、愛情の大切さを伝えてるようにも感じました。

と言う訳で、サスペンス、ミステリー、スリラーの良いとこ取りしたような良作で、最初から最後まで手に汗握って楽しめる「見えない目撃者」オススメです。

以上「見えない目撃者」のあらすじや、感想をまとめた記事でした。

最後までお付き合いくださりありがとうございます。

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