「犬鳴村」感想やあらすじ犬鳴村伝説についても考察してみた(ネタバレあり)

ホラー

「呪怨」シリーズ清水崇監督の映画「犬鳴村」を観た感想やあらすじ、実際に聞かされたエピソードも交えつつまとめていこうと思います。

出典元:東映映画チャンネル

「犬鳴村」あらすじ

日本最凶の心霊スポットとして名高い福岡県の犬鳴トンネル、

興味本位で訪れたカップルが深夜2時にあの世からの電話が掛かってくると噂の電話ボックスの前で、検証動画を撮影している。

深夜2時になって間もなく、本当に電話が鳴り響いた。

テンションの上がったアキナは電話に出てしまう。

「もしもし」

水の流れるような音が聞こえると悠真に聞かせるが彼には何も聞こえない様子だ

「もしもし」

明菜には水の音が聞こえる

「今からそちらに向かいます!」

と言ったかと思うと彼女は受話器を置いて走り去ってしまった。

悠真は急いで後を追って辿り着くとそこには不気味なトンネルが口を開けていた。

九州最恐と恐れられ興味本位で訪れる若者が増えたことでトンネルの入り口はブロックで厳重に封鎖されているはずなのだが。。。

必死で止める悠真を後目にアキナはトンネルの奥へと入って行く。

仕方なく悠真も後を追って、2人はトンネルを抜けた先の霧に包まれた不気味な廃村に辿り着いた。

都市伝説で語り継がれる犬鳴村にちがいないとテンションの上がった2人は撮影に夢中になるがそんな侵入者に対する警告なのか得体の知れない何かが襲いかかった。

くしくも逃げ延びた2人だったが、その日以降アキナの様子がおかしい。

悠真は臨床心理士の妹、奏に相談を持ちかける。

臨床心理士としての相談の他に、悠真にはもうひとつの目的があった。

それは、奏が幼少期から持っている、見えないものが見えてしまう言わゆる霊能力を頼っての事だった。

それほど明菜の様子は常軌を逸していたのである。

乗り気のしないまま訪ねてきた奏が早速明菜の様子を見に行くと、わらべ歌のような不気味な歌を口ずさみながら、机の上の紙を塗りつぶすように奇妙な絵を描いている。

明らかに普通ではない。

やはり犬鳴村の祟りなのか。。

奏と軽く挨拶を交わした直後、用を足しに行ったアキナはそのまま飛び降り自殺をしてしまう。

それを皮切りに次々と繰り返される負の連鎖、霊能力を持つ奏も徐々に犬鳴村の因縁の渦中に引きずり込まれて行く。

が、それはある種の運命でもあった。

果たして犬鳴村の伝説の結末は!?

「犬鳴村」感想

期待をしつつ観に行った犬鳴村、感想はと言うと

う~ん・・・微妙でした。

もっと怖いかと思ってたんですが個人的に前半にアキナが飛び降りるシーンが怖さのピークでした。

あとは、やり過ぎと言うか海外の派手な怖がらせ方になってたような気がします。(好きは好きですが)

特に後半のクライマックスで村の少女、摩耶が犬の妖怪みたいになって幽霊達を従えて襲ってくるシーンなんか苦笑いをしてしまいました。

呪怨が怖かっただけにあれを更に怖くしたようなものを想像してたんですけどね。

ただ、残像のようなエフェクトを掛けて霊体を表現してる映像はなんか新しかった(ある種カッコイイ)

ストーリーとしては、都市伝説や心霊スポットを題材に、ドラマ仕立てに上手くまとめ上げてあるんじゃないでしょうか。

素人考えでは普通にドキュメント仕立ての方が怖いと思ったんですが、

単純にそれだけじゃつまらないと言った監督の意図みたいなものが伺えます。

「八つ墓村」じゃないけど推理小説の背景にでもなりそうな因縁とホラー映画をミックスさせた切ない物語で、観る人によってはこの方が面白いと感じる人もいるんじゃないでしょうか。

ひとつ気になったのが最後のシーンなんですが、

出典元:東映映画チャンネル

日本最凶の心霊スポットへの監督なりのリスペクトですかね。

犬鳴村の因縁からはそう簡単には逃れられないと言ってるような気がしました。

ホラー目線じゃなくミステリーとして観に行くと面白いのかも知れません。

勿論、人によっては怖いと感じる人もいるとかとは思いますけど

呪怨ほどは怖くないけどそれなりに怖い映画を観たい人にはオススメです。

犬鳴村伝説についての考察

今のように全国的ではないにしろ以前から福岡では有名な心霊スポットで犬鳴」当時は「犬鳴峠」なんて言われてましたけどね。

小学生だったんですがよく話を聞かされたものです。

当時とはだいぶ内容は違うけど映画の中で登場する、電話ボックスや、旧トンネルに纏わるエピソードもありましたね~

当時、聞いた話はあるトラックのドライバーが犬鳴峠の電話ボックスの所を通過した時、

何気なく電話ボックスの方に目をやると赤い服の女の人が電話をしていたそうです。

暫く走ってると、また同じ電話ボックスの場所に戻って来て、迷ったんだろうくらいでふと電話ボックスを見るとまだその女の人が話している

気を取り直しまた走るんですが、暫くすると例の電話ボックスが見えてきて女の人もまだいるんでさすがに怖くなって、スピードを上げて逃げるんですがまた戻ってしまう。

何周もするうちにその女の人がいつの間にか電話ボックスの外にいて、最終的にはトラックの前に飛び出して来てそれを避けようとしたトラックはガードレールから飛び出してしまったと言う話だったり、

旧トンネルに肝試しに来たグルーブの1人だけをトンネルに置き去りにして車で1周して戻ったらおかしくなっていたとか、

四つん這いの女の人が追いかけてきたとか

わりと何処にでもありそうなエピソードなんで、なぜ日本最怖の心霊スポットなのか不思議に思って調べたところ、

80年代後半に起こったリンチ殺人事件が発端になって、その後肝試しにそこを訪れた人が立て続けに事故に遭う、

また、90年代後半~2000年代初頭に掛けてテレビやマスコミ等に取り上げられたり、ネットの書き込み等も相まって都市伝説として有名な心霊スポットになってしまったようです。

犬鳴村は実在するのか?

テレビでも取り上げられ「治外法権」だとか、「地図にない村」侵入者に対して村人は斧を持って追いかけてきたなど、

様々な噂が後を絶たない犬鳴村の都市伝説ですが、実在するんでしょうか?

ネットの情報では確かに犬鳴谷村と言う村落があったようですが、1994年に犬鳴ダムが完成した事で集落の大部分は水没してます。

映画でもそのエピソードはありましたが、おぞましい因縁などは一切ありません。

というわけで犬鳴村の感想やあらすじ、実際に聞いたエピソードなどを交えつつ犬鳴村伝説を考察した記事でした。

最後までお付き合いくださりありがとうございます。

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