ブラジルのファブリシオ・ビター監督の「ゴースト・キラーズ-血塗られた少女の謎-」ブラジルと言うことで同じ南米作品の「シークレット・マツシタ 怨霊屋敷」的なのを想像しつつ観賞した全くの無名な監督のホラー作品は果たして・・
監督:ファブリシオ・ビター
脚本:ファブリシオ・ビター
キャスト
ブラッディ・メアリー( Pietra Quintela)
ジャック( ダニーロ・ジェンティーリ)
フレッド(レオ・リンス)
トゥーリオ(ムリロ・クート)
カロリーネ(ダニ・カラブレッサ)
「ゴースト・キラーズ-血塗られた少女の謎-」あらすじ
インチキゴーストハンターユーチューバーの4人組がある日小学校で起こった幽霊事件の調査を依頼されるがそこに待ち受けていたのは想像を絶する恐怖だった。
「ゴースト・キラーズ-血塗られた少女の謎-」感想 (ネタバレ)
スプラッターホラーとコメディをミックスした作品はお下劣な悪ノリシーン満載で怖さよりも笑いに振り切ったところがあり、人によってはしつこく感じそうです。
怖さを求めると肩透かしを喰らうのは間違いないんで完全に割り切って観たほうが良い作品だと思います。
キャストの紹介です。
主人公のグール・ハンターに襲いかかる少女の幽霊「ブラッディ・メアリー」ことカトリーナPietra Quintelaで情報がなさすぎて2007年生まれの15歳としかわかりません。
可愛い見た目ですが作品では恐ろしい幽霊の姿で観るものを驚愕させます。
おそらく主演はゴーストキラーズが初だと思われます。「As Aventuras de Poliana」「Alice no Mundo da Internet」にも出演されてます。
ここからネタバレです。
校長の依頼を受けてニュートン小学校の幽霊退治を引き受けることになったグール・ハンターズは早速準備に取り掛かりますが、「ブラッディ・メアリー」と呼ばれる少女の幽霊が現れるトイレでカメラをセッティングしていたジャックに異変が起こります。
一方フレッドは教師のエレーラと行動しながらブラッディ・メアリーに遭遇するもトゥーリオの変装だと思って何事もなかったように階段にくるとそこでトゥーリオにバッタリ出会いそれは「自分じゃない」と言われます。
トイレで襲われ負傷したジャックもそこに合流すると、憑依されたカロリーネがゾンビのような姿で現れ次の瞬間頭部が破裂してしまいます。
目の前で仲間が死んでしまったことで霊は本物であることが確信に変わり一同は恐怖に駆られ脱出しようと必死に奔走します。
校長の部屋へ行って見るとそこには大量の血溜まりがありすでに校長が殺されていることを物語っていました。
そこに怪しい音が響いてトゥーリオ以外のメンバーは廊下からとある教室に向かうとそこには霊に憑依されゾンビ化した校長が黒板に爪で全員皆殺しにするといったことを書いていました。
3人が息を潜めて様子を伺っているとそこに校長室に取り残されなんとか追いついたトゥーリオがやってきて「置いてくなんてひどいじゃないか!」と大声で叫びそれに反応した校長が襲ってきます。
襲われるトゥーリオを3人は再び置き去りにしていきその後、校内のあちこちで霊とのドタバタな死闘を演じながら奔走します。
その内容は全部覚えてませんが、インパクト強めだったのが年配の女教師エレーラとジャックのエッチなシーンと、胎児の標本に憑依した霊との戦いや、警備員のトイレでのクソみたいなバトルと言った、違った意味で観るに耐えないお下劣シーンの数々とトゥーリオがとことんツイてない役回りだったことでしょうか。
何しろバカげたシーンの繰り返しでお腹いっぱいになったことは間違いありません。
最終的にジャックが理科室で隠れていた生徒のダニエルと合流し、一同が再びブラッディ・メアリーと対峙するんですが色々試した挙げ句トゥーリオがずっと言ってたのに却下されてた作戦であっさり勝利を収めます。
それは彼女を召喚した手順の逆をやるという簡単なもので、一同は学校を救ったヒーローとして一躍有名になるんですが、暫くすると校内で死んだ校長を始めとする犠牲者を殺した容疑を掛けられるのでした。
なんのこっちゃな終わり方でエンディングロールが流れた後、南米ホラーのお約束なのか撮影中に映り込んでた映像的なものが流れ中途半端なドッキリで幕を閉じます。
結局この作品、怖かったのは冒頭から校長が襲われる手前辺りまでの序盤と後半のブラッディ・メアリーの死んだ経緯の真相が解るあたりで、愛らしい少女が悪魔崇拝によって凶行を演じる様はゾッとするものがありました。
中盤はグダグダとした悪ふざけが繰り返され個人的には中だるみして退屈としか言えなかったです。
特にコナンと言う教師がボールにメッタ打ちになるシーンなんか無意味で思考停止状態に陥りました。
ラストの戦いもそれなりに盛り上がるんだけどおバカなドタバタ感の方が強くて個人的には「違うかなぁ」と思いました。
怖い部分もあるんだけど大部分を占める悪ふざけで作品全体がバカバカしく感じられます。(監督の狙いがそうなのかも知れませんが)
この手のおバカなスプラッターホラーコメディは好き嫌い別れるんですが個人的にはもう少しシリアスでも良かった気がします。
せめて殺し方だけでも変えて欲しかった
でも、グール・ハンターズのメンバーのコミカルな演技は味があって愛着が湧きました。
残念なのは序盤で死んでしまったカロリーネも最後まで生かしてあげれば良かったのにってことですかね。
と言う訳で「ゴースト・キラーズ」好きな人は好きなんじゃないかと言ったところです。
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