「ビートルズを自分以外誰も知らなかったら」と言う予告で気になってた映画「イエスタデイ」ずっと観れずに諦めてたら、やってる映画館があったんで観てきました。(ネタバレあり)
作品詳細
監督 ダニー・ボイル
脚本 リチャード・カーティス
制作 ティム・ビーヴァン
エリック・フェルナー
他...
出演
ジャック・マリック(ヒメーシュ・パテル)
エリー・アップルトン(リリー・ジェームズ)
ロッキー(ジョエル・フライ)
エド・シーラン(エド・シーラン本人)
デブラ・ハマー(ケイト・マッキノン)
ギャビン(アレクサンダー・アーノルド)
ジョン・レノン(ロバート・カーライル)
他...
あらすじ
イギリス海辺の町に住む元教師で売れないミュージシャンのジャック、マネージャーは幼なじみのエリー、彼女は教師で夢を追いかけるジャックに密かに想いを寄せている。
ある日、エリーがフェスへのオファーを引っ張ってくるも会場の隅っこのテントでのライブには、顔見知りとたまたま居合わせた老夫婦や小さな子供たちだけ。
このライブを最後にジャックは音楽を諦めるとエリーに伝えたその夜、世界は12秒間の不思議な大停電に見舞われる。
暗闇の中、交通事故を起こしたジャックは命は助かったものの前歯を折るなどして入院、その後退院して回帰祝いにとエリーにギターをプレゼントして貰う。
そのギターでたまたま弾き語ったビートルズの「イエスタデイ」を聴いた皆の反応がなぜか大袈裟。
からかっているのかと、帰宅後ネットで「ビートルズ」を検索するとカブトムシしか出てこない、
曲名にはタイトルの一部の単語が表す物。
ジャックは何が起こったのかを理解する。
彼は、誰も知らない名曲の数々を自分の曲にして、徐々に知名度を上げていき、遂にはエド・シーランと交流する程ビッグになってしまう。
マネージャーも今やエド・シーランを手掛ける敏腕のデブラ・ハマー、スターになった多忙なジャックはエリーとも疎遠になり
遂にエリーは自分の元プロデューサーギャビンと付き合い始める。
富と名声を手に入れたジャックだが、何か満たされない。
心のどこがでエリーを必要としている自分に気付くがもう遅い。
そんな中アルバム発表を記念して、地元で凱旋ライブを行った彼の元を2人の人物が訪ねる。
そのうちの1人は黄色い潜水艦「イエローサブマリン」のオモチャを持っている。(話の中ではおそらく未発表)
事情を察したジャックは覚悟を決めて2人に謝ろうとすると意外にも、ビートルズをこの世に広めて欲しい。正しい使い方をして欲しいと言う感謝の言葉が返って来た。
最後に2人にある紙を渡され、富と名声に押し潰され行き場を失いそうなジャックは、とある人物を訪ねる。
海沿いのボート小屋のような建物を訪ねるジャックの前には本当なら40歳でこの世を去ったジョン・レノンが78歳になって生きていた!
ビートルズを結成しなかった彼は船乗りとして家族と幸せな人生を歩んできたことや、人を愛する大切さを伝える。
そして、ジャックはある決意をする。
ジャックにとって本当に大切なものとは!?
「イエスタデイ」感想
観るまでは、ビートルズが存在しない世界が具体的に表現されてるのを想像してたんですが、
それを期待していくと肩透かしを食らいます。
ビートルズの存在しない世界、想像付きませんよね~
逆に漫画じゃないけどそんな次元があるとしたら行ってみたいですね。
意外と凄いジャンルが出来てたりして(笑)
監督もこんな感じでバーなんかで話してたらアイデア浮かびました!
って雰囲気の「ビートルズを世界で自分だけが知ってたら」を分かりやすく表現した映画でした。
話自体は普通のラブコメディです。
映画だと3人の他だれも知らないビートルズの楽曲で一躍トップミュージシャンになる訳ですが、
実際には、あの風貌とキャラクターでビートルズの曲をやったとしてもあそこまでの人気は出ないんじゃないかと思います。
ジョン、ポール、ジョージ、リンゴのルックスとキャラクターの4人だからこそここまでの存在になったんだと思うし、
存在しない世界が想像がつかない程ビートルズって言う存在は、音楽界では絶対的だし数え切れないバンドに影響を与えてます。
パクってなくても何処と無くフレーズが似てたりする曲も山程あったりします。
劇中でもオアシスが存在してなかったりと、やはりビートルズのない世界ってありえないんですよね。
因みにビートルズ意外にも無くなってる物がいくつかありました。
コカ・コーラ、タバコ、ハリーポッターこの辺はどんな意図なのか気になりますね。
他の方のブログに面白い考察がしてあったんですが、感じ方は人それぞれですね。
劇中ではエド・シーランがジャックの才能に惹かれて、友人になりツアーも一緒に周るようになるんですが、
エド・シーラン役まさかの、ご本人様出演になっております。
しかもガッツリ目で出演してる。スゲ〜!(笑)
あとこの映画の感想で多かったのが、現在のアメリカの音楽シーンのあり方を皮肉ってるという意見でした。
その辺よく分かりませんが、ジャックがメジャーになる為にエド・シーランのマネージャーとの契約を交わすシーンを観て
売り出し方の手法は変われど、いつの時代も音楽を食い物にする悪い大人がいるんだと思いました。
ビートルズの頃は分かりませんが、その少し後のセックスピストルズなんかにはマルコムと言う仕掛け人がいました。
ビートルズ好きには酷評も目立ちますがストーリーとしては正統派なラブコメディで良かったと思います。
客層にカップルが多いのも頷けました。
全体的にビートルズ好きはニヤリとしてしまう小ネタが満載です。
また後半で、ジャックが78歳になったジョン・レノンの元を訪ねるシーンがあるんですが、あのシーンは「生きてたらそうなってそう」とか
その一方で、「ジョン・レノンそんな事言わないでしょ!」みたいな一言や仕草があったり色んな意味で楽しめた好きなシーンです。
そんな素敵な出会いによって、彼は本当に大切な人を手に入れる為に富や名声を捨てる決意をします。
ウェンブリーの大舞台でエド・シーランのゲストとして出演したジャックは、満員の観客の前で、
今まで歌ってた楽曲が自分の曲ではない事とエリーへの想いを告白、ジャックとエリーはそのまま会場を走り去って行きます。
富や名声を捨てたジャックは教師に戻り、子供たちの前でビートルズの曲を歌う平凡だけど幸せな人生を選び、エリーとの間には子供が出来て家族を持ちます。
映画が伝えたかったのはそう言う事なんでしょうね。
ラブコメディやビートルズ好きだけどあまり難しく考えない人だと楽しめるんじゃないでしょうか。
と言う訳で映画「イエスタデイ」の感想を自分なりにまとめた記事でした。
最後までお付き合いくださりありがとうございます。
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